日本大学工学部機械工学科
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研究紹介

私たちはロハス工学に基づいたモノづくりの研究をしています

「物を造る」ことの工程の一つに「設計」があります.まだ形になっていない“モノ”が“カタチ”をもって目の前に現れた時,それは人にとってどんな影響があるのかを知ること.そしてその物を使う行為が快適でかつ持続できるためにはどんな環境が好ましいのかを知るための様々な実験的研究を行っています.

例えば,自動車を運転するとき,交通状況や天候,車内の様子,そして他のクルマの運転の状態などからストレスを強く感じることがある.ストレスを回避・低減するための方法は様々あるが,運転状態を継続しながら行えて,簡便で即効性が期待できる手法としてアロマテラピーに着目し,脳波測定による意識状態の変化からその効果を評価する

例えば,身の回りにある物,街中の標識や看板,陳列された商品そしてクルマなど.煩雑な環境でもこれらが自然と注目される存在であれば危険の早期察知や販売促進につなげることができる.色から受ける”感覚”と”物”にはマッチングが大切だと考えます.特定の色を見ることによる意識状態の変化を脳波から考察する


 

 

例えば,一度でも車イスに乗られた事のある方は分かると思いますが,舗装道路を通行している時,車イスのままで自動車や電車に乗った時,考えていた以上に座面やひじ掛けからの振動が大きく不快や不安を感じることがあります.ましてや快適な環境とは程遠い状況にあると言えます.そんな不安を減らし少しでも快適な環境を提供するため,台車と座面の間に磁気ダンパー機構を採用した車イスの研究をしています.

例えば,地震や河川の氾濫など大規模災害が発生したとき,がれきが散乱した道路,液状化して泥でおおわれた路面,あるいは浸水して道と側溝の境目が分からなくなった環境での往来.そんな中で救助や支援を待つ人の所に安全で迅速に行き来できる乗り物が必要です.これまでのタイヤやクローラーそしてスクリューの機能を併せ持つスパイラル・クローラーを駆動機構に取り入れたビークルの研究をしています.